メスのセキセイインコちゃんと暮らしておられる方で、産卵の経験をお持ちの方は多いと思いますが、今回はおなかに卵ができているのにうまく産めないインコちゃんについて書こうと思います。
卵づまりとは
我が家には、5歳になるスイちゃんというセキセイインコのメスがいました。
その子が、年を取るにつれて自力で卵を産めなくなりました。
最初の頃はうまく産めてたのにぃ……
画像は、おなかに卵はあるけど(何度も体験していると、触ってあるかないかわかるようになってきました)まだ産めていない時期のものです。
寒いとよくないので、ガンガン温めております。
卵づまりとは、おなかに卵はできているけど、自力で産めず詰まった状態をいいます。
その見極めには、数日様子をみる必要があります。
画像のように、セキセイインコに限らず鳥は、寒いだけでも膨らみます。
ふだんは羽が肌に沿っているので、しゅっとしたフォルムですよね。
ところが、寒かったり体調が悪かったりすると、ふくらんでじっとしていることが多くなります。
まずは保温し、それでも回復しない場合は早めに病院を受診するようにしてください。
卵詰まりを放っておくとどうなる?
卵が下の方にあると、便が出にくくなります。
やがて衰弱し、死に至る場合もあります。
とはいえ、インコちゃんに食欲があり、元気に動いているようならば2~3日様子をみている間にうまく産めることもあります。
ここの見極めが難しいのですが、様子を見過ぎていたら手遅れになる場合もあるので、ふくらんでいる、元気がない、便が出にくいなどの症状を目安に、早めに病院へ行かれることをおすすめします。
ここから、病院で卵を出してもらったあとの体験談です。
画像にある我が家のスイちゃんは、卵詰まりで2~3回病院で出してもらいました。
その2回目のとき、中で割れた卵を取り出す際、殻の一部が体内に残ってしまったのです。
これは、次に卵を取り出すときのレントゲンで分かりました。
取り出してもらおうと思ったのですが、奥の方にあって取れませんでした。
これがのちに、何度も炎症を起こす原因となりました。
取れずに残った殻が神経を圧迫し、指が丸まったまま開かない神経障害が起こり、最後は止まり木にもつかまることができなくなったため、鳥かごの下に水とエサのお皿を置きました。
亡くなる前の日まで頑張ってエサを食べ、生きようとしていたスイちゃん。
朝になって鳥かごをのぞくと、エサのお皿に頭を突っ込んだまま横たわっていました。
最後のときに気づいてあげられなかったことが、今でも心残りです。
卵詰まりの予防について
予防法は、とにかく発情させないこと。
これに尽きます。
メスの発情ポーズは、お尻を上げて横から見たらナイキのマークみたいに反った形で固まります。
そのポーズ中は、体が硬くなっています。
スイちゃんもよくしていました。
オスと一緒に飼っているわけではないのに、何がきっかけかわからないときによく固まっていました。
では、どうした発情を抑えることができるのでしょうか。
皆さんは、エサをどのような形で与えていますか?
- 適当な量を餌箱に入れ、空になったエサを取り除いてまた追加する
- 朝・昼・晩の3回に分けて少しづつ与える(量は適当)
- 朝・晩与える(量は適当)
上記のように適当にあげてる方がおられたらやめてください。
セキセイインコの標準体重は30~40g
病院では、36gぐらいがベストと言われました。
それに対しエサの量は3gが最低量。
1日分のエサの量だよ
この最低量に合わせてあげていると、自分が生きていくだけで精一杯となり、卵を産む余裕がなくなります。
私は最初、食べたいだけ与えていました。
そのうち、1日3gを朝晩の2回に分けてあげるようにしましたが、ガツガツ食べてもっと欲しいそぶりをしていたので心が痛みました。
体重は36~38gでしたが、それでもまだ余裕があったのでしょうね。
おそらくスイちゃんは30gを目指すべきだったのではないかと思います。
エサで発情調節をしたい方は、与えすぎに注意しましょう
次に、発情の対象となるおもちゃを見える場所に置かないようにしましょう。
寂しいだろうと、鳥かごの中におもちゃをたくさん入れておくのは注意した方が良いです。
スイちゃんのお気に入りは、足が車輪になったペンギンの人形でした
くちばしに向かってエサを与えたりしていました
また、発情期になると、人間がくちばしに指でツンツンしただけでも発情ポーズになることがありました
可哀そうですが、発情期の間は、
①エサは最低量で
②お気に入りのおもちゃは隠しておく
③30~40gの基準体重であっても、発情する場合はもう少しエサを少なくしてみる(3g以下にならないように)
④運動量を多くする(放鳥時にたくさん飛ばす)
以上のような対策でできる限り発情を抑えるようにしてください。
つがいで飼っておられる方で、赤ちゃんが欲しい方は抑える必要はありません
ただし、頻繁に産ませることはやめてください
卵の殻はカルシウムを大量に使うので、お母さんの骨がもろくなりやすいです
また体力も消耗します
卵詰まりのリスクもあります
インコちゃんが健やかに長生きできるように健康管理をしてあげましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。