池島というところをご存じでしょうか?
長崎県にある小さな島です。
昔は炭鉱で賑わっていました。
長崎の炭鉱の島といえば、世界遺産「軍艦島」が真っ先に浮かぶかもしれませんが、上陸できるかできないかはその日の天候次第という賭けのようなドキドキ感があります。
今回は廃墟好き、猫好きの方におすすめの旅をご紹介します。
池島とは
池島は、長崎県西彼杵半島から西へ7㎞ほどにある、周囲約4㎞の小さな島です。
1952年に池島の開発に着手、1958年に池島港が完成しました。
翌1959年に池島抗の営業出炭が開始され、1970年には人口も7770人に達しました。
そして、日本の炭鉱事業の下降により2001年にその歴史に幕を下ろしました。
今でも100人ほどの方が暮らしていますが、6割以上が65歳と高齢化が加速しています。
出典:国土交通省
池島のおすすめポイント
池島を自由に散策するのも良いのですが、炭鉱の歴史をしっかりと見たい方におすすめなのが、池島炭鉱体験コースです。
元炭鉱マンのガイドで、当時の炭鉱の様子を体験しに坑内へと進んでいきます。
トロッコ電車に乗れるのも楽しみのひとつ。
坑内見学のコースは午前と午後の2コース、さらに島内を案内してもらえるオプション付きのコースは、午前コースのみにプラスできます。
【定休日】毎週水曜日、第2・4木曜日、年末年始(12月29日〜1月3日)
【対象年齢】小学生以上
【持ち物】帽子・タオル・飲食物
【服装】動きやすい服・歩きやすい靴(ハイヒールやサンダル不可)
※坑内はぬかるんでいる場所もあるので、替えの靴があると安心です。
池島炭鉱体験午前コース
【時間】11:00集合~13:10解散
昼食休憩は11:20~11:50頃の予定(炭鉱弁当を予約しておくか各自持参)
※炭鉱弁当は、別途料金900円にて注文可能ですが、土日祝日のみとなっております。
平日に行かれる場合は、必ずご自分で用意しておいてください。
【集合場所】池島港
【料金】
高校生以上一般 2,720円
小中学生 1,360円
【定員】16名
池島炭鉱体験午後コース
【時間】14:15集合~15:35解散
集合場所と料金は午前コースと同じ
【定員】7名
午前コース+オプションコース
【時間】11:00集合~15:30解散
昼食休憩は11:20~11:50頃の予定(炭鉱弁当を予約しておくか各自持参)
集合場所は他コースと同じ
【料金】
高校生以上一般 3,170円
小中学生 1,580円
【定員】11名
島には、当時7千人以上の人が暮らしていたアパート群や、炭鉱事業に使われた道具などがそのまま残されています。
中には植物の蔦に覆われた建物など、廃墟好きにはたまらない光景が広がっています。
炭鉱体験コースに参加せず、自分のペースで見学するだけでも十分楽しめますが、オプションコースでは自分では入れない場所へも案内してもらえます。
- 社宅(アパート)の一室内部
- アパートの屋上
- 点在する名所を効率よく見学
アパートの一室には昔のブラウン管テレビや洗濯機など、生活していた状態そのままが残されていて魅力的!
炭鉱体験コースに450円プラスだから、
オプション付けた方が楽しめそう♪
坑内は諦めて、島内の見学だけならタダよ。
それはそうだけど、やっぱり坑内体験は魅力よね~
どのコースにするかは、予算に合わせてお決めください。
なお、池島炭鉱坑内体験ツアーは予約制です。
支払いは現地での現金支払いのみです。
島内にはATMはありませんので、必ず事前に準備しておいてください。
池島への渡り方
池島へは、神浦港、瀬戸港、佐世保港のいずれかから船に乗る必要があります。
各港からの所要時間は以下のとおり。
・神浦港からフェリーで26分、高速船で10分、新栄丸で15分
・瀬戸港からフェリーで28分、高速船で11分
・佐世保港から高速船で約1時間
新浦港と瀬戸港の地図で、駐車場の様子などが確認できます。
航空写真やストリートビューをご利用ください。
池島の宿泊施設
日帰りで行く方がほとんどですが、宿泊したい場合には一か所だけ泊まれる場所があります。
島内に宿泊したい場合は、池島中央会館をご利用ください。
1~2階は会議室、3階が和室の宿泊施設になっています。
【部屋】1人部屋2室/2人部屋4室/3人部屋1室/大部屋(8~15名)1室
【一泊の料金】大人3,384円・中学生2,797円・小学生2,158円
タオル、歯ブラシ、ドライヤーなどは用意されていますが、食事は島に渡る前に買っておいてください。
お風呂は館内にあります(石鹸・シャンプー・リンス完備)
島内に唯一あった「かあちゃんの店」は、2023年3月末で閉店しました。
公営浴場「東浴場」も2022年3月末に閉館しました。
予約の電話は、8:00~21:00くらいにお願いします。
※空きがあれば、予約なしで泊まれる場合もあります。
福岡からの池島行き旅プラン
私が住んでいる福岡市内からの旅プランを作りました。
参考にして頂けると嬉しいです。
まずは、いくつかのチェックポイントを紹介します。
佐世保港から池島行きの高速船は、1日2往復しかない
朝は佐世保発7:22なので、福岡から行く場合は早すぎる
また乗船時間も1時間弱と長い
運賃も高い
ということで、私の選択肢からは除外します
島にお店がないので、飲食物は事前に買っておかなければならない
瀬戸港には港付近にコンビニやショッピングセンターがあるけど、神浦港には離れたところにAコープしかない
家を出るときに準備すればいいので、この点は気にしなくても良い
船の種類による違い
フェリーは時間はかかるけど揺れにくく、人もたくさん乗れる
高速船と新栄丸はすぐ着くけど小型なので狭くて揺れる
船酔いしそうなので、フェリーが無難かも
車とJRのどちらで行くのか
神浦港と瀬戸港へ行く場合は、車だと行きやすいけどJRだと近くに駅がないのでバスに乗り換える必要がある
何曜日に行くのか
炭鉱弁当を注文する場合は、土日祝日のみ
それ以外はいつでも良い
車で行く場合
池島炭鉱体験午前コースまたは池島炭鉱体験午前コース+オプションコースに参加の場合は、池島港11:00集合に合わせる必要があります。
福岡インターから8:00に出発すれば間に合う予定ですが、渋滞などを考慮して7:30にしたいと思います
福岡ICー神浦港
「九州横断自動車道/長崎大分線/長崎自動車道」経由(154.2km)
2時間7分
神浦港
10:30発のフェリー利用。
10:56着で、船を降りてすぐにツアー開始。
池島炭鉱体験午前コースのみ参加の場合は、13:10解散なので、そのあとは島内を自由散策。
帰りの船は15:47の高速船か16:45頃の新栄丸か、17:35頃の新栄丸の3択。
池島炭鉱体験午前コース+オプションコースに参加の場合は、15:30解散で島内散策も終わっているので、15:47の高速船か名残惜しいようだったら16:45頃の新栄丸の2択。
瀬戸港
9:10発のフェリー利用。
9:38着なので、午前ツアー参加までの1時間半くらいは自由散策。
自由散策時間があるので、オプションツアーは申し込まない。
ツアー解散後の13:10から自由散策の続きを開始。
帰りの船は、14:17のフェリーか、17:00のフェリーの2択。
JRとバスを乗り継いで行く場合
11:00のツアー参加に合わせて逆算して時間を決めます
博多駅
日帰りで午前のツアー時間に合わせるには、神浦港利用しか選択肢がなく、博多駅を6:32発リレーかもめ3号→武雄温泉7:39着→武雄温泉7:42かもめ3号(新幹線)→長崎8:12着と乗り継がなければなりません。
さいかい交通
長崎駅前バス停8:28発→神の浦バス停9:52着を利用し、10:30のフェリーを利用。
乗り継ぎはスムーズだけど、博多駅を出る時間が早い!
瀬戸港から乗船する場合は長崎駅周辺に宿泊し、長崎駅前バス停6:36発ーNTT大瀬戸バス停8:28着を利用し、9:10のフェリーを利用。
日帰りは無理!
車で行くプランが無理が無くて良さそうだね
池島中央会館に宿泊すれば、
もっと選択肢が増えるよ
ちなみに…ですが、池島炭鉱体験午後コースに参加したい場合は下記乗船時間に合わせるか、少し早い時間に行って自由散策を先にしておくというプランもあります。
神浦港(フェリー)13:46→池島港14:12
瀬戸港(フェリー)12:44→池島港13:12
これだと、朝ゆっくりめに出発できますね
【池島へ行きたい】まとめ
総合的に考えると、日帰りで行く場合は次のプランがおすすめです。
- 車で神浦港へ向かう
- 飲食物は地元で準備
- 神浦港10:30発のフェリーで池島へ
- 池島港到着後すぐに池島炭鉱体験午前コース+オプションコースに参加
- 池島港発15:47の高速船か16:45頃の新栄丸で神浦港へ
今回は、福岡から出発するプランをお届けしました。
もっと遠方から行かれる場合は、1泊プランで長崎市内観光もお楽しみください。
また、島へ渡れるかどうかは天候次第です。
前日に大雨が降ると、当日晴れたとしても運航休止になる場合も。
出発前に必ず船が出るかどうかをご確認ください。